帰国後の年収と
求人のリアル:
前職と経験の長さで、
どんな仕事がある?
年収を決める2つのことと、経験の長さごとの求人の狙い方
要点
- リプナビの面談では、帰国後の年収は、まず前職の職種、次に経験の長さで決まるとお伝えしています。
- 社会人経験が最低でも1年以上、できれば3年以上あると、選考でも年収の面でも有利になる、というのがリプナビの見立てです。
- 3年に満たない方は、任された仕事と結果を具体的に示し、伸びしろを見る採用の枠で力を伝えます。
この記事は、帰国後の年収や、ご自身の経験の長さで受けられる求人を知りたい方向けです。
面談での見立てに、厚生労働省の指針と賃金の統計、転職サイトの英語力と年収の調査、リプナビの帰国者キャリア調査を添えてまとめています。
帰国後の年収は、何で決まる?
面談では、まず前職の職種、次に経験の長さで決まるとお伝えしています。海外にいた期間があることだけで、年収が一律に下がるわけではありません。
- 職種によって年収の水準が違うのは、その仕事が会社にもたらす価値(利益)と、給与が結びついているためです。
- 同じ職種の中では、経験が長くなるほど、年収の高い求人に届きやすくなります。
- 海外で働いた期間も、任された仕事と結果を示すと、経験の一部として見てもらいやすくなります。
リプナビがこれまでにご紹介し、内定した求人の年収は、おおむね300万〜540万円台が中心です(2024〜2026年に入社した方の実績より)。前職の職種や経験によって幅があります。
帰国後の年収の見通しは、前職の職種と経験の長さの順に伺いながら、面談で一緒に立てています。
なぜ「1年」と「3年」が目安になる?
面談では、1年という長さは続ける力を示す区切り、3年は経験者として見られる区切りだとお伝えしています。
1年|続ける力を示す
- 1年未満で辞めた職歴は短期離職と読まれやすく、採用担当には、入社してもすぐに辞めないかという見方につながります。
- そのあとに長く続けた仕事があると、短期離職という見方を打ち消せます。
短い職歴を面接でどう話すかは、「採用担当は、留学・ワーホリ帰国者のどこを見ている?」にまとめています。
3年|経験者として見られる
- 厚生労働省は指針で、学校を卒業してから少なくとも3年間は、新卒の枠で応募できるよう努めることを、企業に求めています。
- 一般的には、社会人経験が3年に満たないうちは第二新卒に近い「伸びしろを見る採用」の枠で、3年以上になると「経験者」として見られやすいと言われます。ただ、留学やワーホリで2〜3年海外にいた方は、年齢の面で第二新卒の枠に当てはまらないこともあります。経験の長さと年齢の両方から、どの枠で見られやすいかを確かめておきます。
経験の長さごとの見られ方と、狙いやすい求人
社会人経験の長さで、採用の側からの見られ方が変わり、狙いやすい求人と、書類で示すことも変わります。
| 社会人経験 | 見られ方 | 狙いやすい求人 | 書類で示すこと |
|---|---|---|---|
| 1年未満 | 中途の未経験歓迎の枠。続ける力も見られる | 未経験歓迎の求人、入社後に育てることを前提にした求人 | 任された仕事と、そこで続けて取り組んだこと |
| 1〜3年未満 | 伸びしろを見る採用の枠。基本の仕事の力は見てもらえる | 同じ職種の求人、未経験歓迎の求人 | 任された範囲と、結果を数字で |
| 3年以上 | 経験者として見られる | 同じ職種で経験を生かす求人、業界を変えて職種を生かす求人 | 実績・役割と、次の職場でも同じように出せる力 |
| 5年以上 | 経験者の中でも、専門のスキルがある即戦力として見られる | 同じ職種でより上の役割を担う求人、年収480万〜500万円前後を超えるハイキャリアの求人(専門職・リーダー職など。年収はリプナビの目安) | 専門性と任された範囲の広さ、後輩の育成やチームをまとめた経験 |
どの行に当たるかは、職種と経験の組み合わせで変わります。面談では、ご経歴を伺いながら、狙う求人を一緒に決めています。
経験の長さごとの年収の目安
同じ経験の長さでも、同じ会社で働き続けた人と、未経験の職種に移った人では、年収の水準が違います。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)から、年収の目安をまとめました。
公的統計の年収の表を開く
| 社会人経験 | 同じ会社で働き続けた人の年収(公的統計) | 未経験の職種に移った人の年収(公的統計) |
|---|---|---|
| 1年未満・既卒 | 約290万〜330万円 | 20代前半 約270万〜310万円/20代後半 約280万〜340万円 |
| 1〜3年未満 | 約340万〜410万円 | 20代後半 約280万〜340万円 |
| 3〜5年未満 | 20代後半 約400万〜450万円/30代前半 約440万〜500万円 | 20代後半 約280万〜340万円/30代前半 約290万〜390万円 |
| 5年以上 | 20代後半 約440万円/30代前半 約490万〜520万円 | 20代後半 約280万〜340万円/30代前半 約290万〜390万円 |
- 左の列の年数は、今の会社に勤めている年数で、社会人経験の通算ではありません。転職すると、とくに職種を変えた場合は、表の金額より低いところから始まることが多くなります。
- 右の列は、その職種に就いて1年未満の人の年収で、サービス・販売・事務の3つの職種の幅です。この数字は今の職種での経験の長さで分けたもので、前の仕事の年数は入らないため、3〜5年未満と5年以上の行には同じ年代の数字を置いています。リプナビでは、未経験の職種に移ると、これまでの経験の年数は年収に乗りにくく、年齢に応じた未経験の水準が出発点になりやすいと見ています。
- 業界だけを変えて職種は同じ(例:ホテルの営業からメーカーの営業へ)なら、年収は左の列に近くなります。
転職したときの目安として、リプナビで内定した方の年収を添えます。社会人経験1年未満・既卒の方でおおむね270万〜350万円、1〜3年未満の方で320万〜410万円でした。3年以上の方は、390万〜540万円が中心です。未経験の職種に進んだ方は、おおむね280万〜300万円台からのスタートが多くなっています(リプナビの内定実績・2024〜2026年に入社した方)。
表と内定実績の金額は、どれも参考値です。実際の年収は、社会人経験の長さだけでなく、留学やワーホリで日本の職場を離れていた期間や、応募したときの年齢も合わせて、企業が総合的に判断して決めます。
英語を使えると、年収は上がる?
バイリンガル向け転職サイトの調査(2024年度版)では、英語力の高い方の年収は、高めに出る傾向があります。ただ、その差は、経験してきた職種で働いている方の年収を比べて出たものです。未経験の職種に移ると、英語の力があっても、年収は年齢に応じた未経験の水準から始まることが多い、というのがリプナビの見立てです。
調査の対象は、この転職サイトに登録し、企業からスカウトを受けた日本国籍の方(2023年10月〜2024年9月のデータ)です。上の公的統計の表とは対象が違うので、金額はこの表の中で比べます。
| 年代 | 日常会話レベル以下(TOEIC 730点以下) | ビジネス会話レベル以上(735点以上) | 差 |
|---|---|---|---|
| 20代 女性 | 333万円 | 396万円 | +63万円 |
| 20代 男性 | 410万円 | 431万円 | +21万円 |
| 30代 女性 | 384万円 | 483万円 | +99万円 |
| 30代 男性 | 588万円 | 558万円 | −30万円 |
- 差の大きさは、年代・性別・職種で違います。30代の男性では、英語力の高い方の年収のほうが低く、逆になっています。
- この調査の年収は、それぞれが経験してきた職種で働いている方の年収です。30代の男性で逆になっているのは、経験で採られる即戦力が多く、英語力を問わない需要が高いためと、調査をした会社は推測しています。
- リプナビへのご相談では、留学やワーホリから帰る方の中に、英語が身についたから、未経験の仕事にも就けて年収も上がる、と考える方が多くいます。未経験の職種に移ったときの年収は、英語の力があっても、「経験の長さごとの年収の目安」の表の右の列の水準から見積もっておきます。
英語は、これまでの経験と組み合わせたときに、評価と年収を押し上げる材料になります。前職の職種で英語を使う求人を選ぶと、経験と英語の両方を生かしやすくなります。リプナビでは、英語の力とそれ以外の経験の組み合わせを伺い、合う求人をキャリアアドバイザーが手作業で選んでいます。仕事で求められる英語の水準と、TOEICの点数の扱いは、「英語は仕事でどこまで求められる? TOEICは要件か、参考か」にまとめています。
職種を変えると、年収はどうなる?
面談では、未経験の職種に移ると、入社したときの年収はその職種の未経験の水準から始まることが多く、上がるのは新しい仕事で経験を積んでからだとお伝えしています。
- 前職と同じ職種で経験を生かす求人を選ぶと、それまでの経験が年収に乗ったまま移れます。
- 営業・販売・接客のように、人と向き合う仕事どうしの移動は、経験を引き継ぎやすくなります。
- 職種を変えるときは、入社したときの年収と、経験を積んだあとの見通しを、分けて確かめてから選びます。
職種を変える方とは、どの経験を新しい仕事に引き継げるかを、面談で一緒に洗い出しています。
業種と職種を分けて考え、経験を生かしたまま新しい分野へ移る考え方と、変え方ごとに年収が上がった方の割合の調査は、「帰国後は、まったく別の仕事に挑戦したい。これまでの経験はどう生かす?」にまとめています。
3年に満たない方は、任された仕事と結果で力を伝える
3年に満たない方は、伸びしろを見る採用の枠で、任された仕事と結果を具体的に示します。リプナビの帰国者キャリア調査では、社会人経験の年数を答えた方のうち、1〜3年未満が28%、1年未満が3%でした(面談前アンケートの回答・2024年9月〜2026年10月・2026年10月7日時点。回答の件数で集計)。調査の数え方とほかの結果は、調査のページの「集計の方法」にまとめています。
- アルバイト・契約・派遣の経験も、任された範囲と結果を具体的に書くと、経験として見てもらいやすくなります。
- 海外で働いた期間は、任された仕事と結果を書き出し、経験の一部として示します。
- 1年未満で辞めた職歴があるなら、そのあとに長く続けたこと(海外での就労を含む)で、続ける力を示します。
社会人経験と海外での就労を、項目ごとに書き込めるシートは、公式LINEで受け取れます。
接客やワーホリの経験を、職務経歴書でどう言い換えるかは、「ワーホリ・接客の経験は、職務経歴書にどう書く?言い換えの前と後」にまとめています。
帰国までの月ごとの流れと、時期ごとに読む記事は、「帰国前の転職準備は、いつ何をする? ワーホリ・留学中の月ごとの段取り」にまとめています。
よくある質問
社会人経験が1年ありません。どんな求人を受けられますか?
未経験歓迎の求人や、入社後に育てることを前提にした求人が中心です。社会人経験が短いうちは、中途採用の未経験歓迎の枠で、伸びしろと続ける力を見られます。任された仕事と、そこで続けて取り組んだことを具体的に書き出し、続ける力を示せるようにしておきます。
年収を下げずに転職するには、どうすればいいですか?
前職と同じ職種で、経験を生かす求人を選ぶのが近道です。未経験の職種に移ると、入社したときの年収は未経験の水準から始まることが多く、上がるのは新しい仕事で経験を積んでからです。職種を変えるなら、入社したときの年収と、そのあとの見通しを先に確かめたうえで選びます。業界や職種が変わる応募先には、これまでの経験を新しい職場でどう再現・流用できるか、ご自身のスキルセットが希望するポジションでも有用であることを、しっかり示せるよう準備しておきましょう。
英語が身についたら、未経験の仕事でも年収は上がりますか?
未経験の職種に移ると、英語の力があっても、入社したときの年収は年齢に応じた未経験の水準から始まることが多い、というのがリプナビの見立てです。バイリンガル向け転職サイトの調査(2024年度版)で、英語の力がある方の年収は高めに出ていますが、比べているのは、経験してきた職種で働いている方の年収です。英語は、これまでの経験と組み合わせたときに評価を押し上げる材料になるので、前職の職種で英語を使う求人から探すと、経験と英語の両方を生かしやすくなります。
アルバイトや契約社員の経験しかない場合は、どう伝えればいいですか?
任された範囲と結果を、具体的に伝えます。アルバイトや契約社員の経験も、どんな仕事を任され、どんな結果を出したかを示すと、経験として見てもらいやすくなります。履歴書のどの欄に何を並べるかは、「ワーホリ・留学の空白期間は、面接でどう説明する?」にまとめています。正社員と変わらない仕事を担っていた部分を書き出し、その範囲と結果を面接で話せるよう整理しておきます。
出典・監修
出典と監修者を見る
- 運営するワンランク株式会社は、厚生労働大臣の許可を受けた有料職業紹介事業者(許可番号 13-ユ-317133)です。『国外にわたる職業紹介』の届出が東京労働局で受理されており、ワーキングホリデーや留学などで海外に一時滞在している日本人求職者に、帰国後の日本国内での就職に向けて、滞在中から求人の紹介・応募の支援・オンラインでの選考の調整を行っています。
- 出典:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「卒業後3年以内の既卒者は、『新卒枠』での応募受付を!」(事業主向けリーフレット)
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000693889.pdf - 出典:LeaP Navi 帰国者キャリア調査(面談前アンケートの回答・2024年9月〜2026年10月・2026年10月7日時点。回答の件数で集計)
- 出典:LeaP Navi の内定実績(2024〜2026年に入社した方の実績。ご紹介し内定した求人の年収)
- 出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2025/index.html - 出典:e-Stat 令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類 第2表(学歴・年齢・勤続年数別)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040420844&fileKind=4 - 出典:e-Stat 令和7年賃金構造基本統計調査 職種 第11表(職種・年齢・経験年数別)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040421126&fileKind=4 - 統計の年収は、月の所定内給与の12か月分に年間賞与を足したものです(残業代を含みません)。
- 出典:ヒューマングローバルタレント株式会社(Daijob.com)「英語力と年収の関係 2024年度版」2025年1月29日(2023年10月〜2024年9月・Daijob.com 登録者でスカウトを受けた日本国籍の20〜50代の登録者データから)
- 記事の作り方と確かめ方は、編集方針にまとめています。
- この記事の監修(全文):LeaP Navi キャリアアドバイザー Masato Takanashi(留学カウンセラーとキャリアカウンセラーを、それぞれ5年以上経験)
- 更新日:2026-10-30
LINE でのご相談
リプナビ公式LINEでは、帰国後の年収や、ご自身の経験の長さで狙える求人についてのご質問を受け付けています。面談では、前職の職種と経験の長さ、海外で任された仕事を伺い、経験者として見てもらう求人か、伸びしろを見てもらう求人かを一緒に決めてから、前職と海外での経験が生きる求人をご紹介します。オンライン対応・海外からOK。帰国前から無料でご相談いただけます。
リプナビの運営について
リプナビ(LeaP Navi)の運営は、留学会社を母体に持つワンランク株式会社で、厚生労働大臣の許可(有料職業紹介事業 13-ユ-317133)を受けています。「国外にわたる職業紹介」の届出も受理されているため、対象の35の国・地域に一時滞在している日本人の方は、帰国を待たずに、日本国内の求人の紹介を受けられます。
